名刺制作にあたっての注意点

名刺サンプル

10年前に比べると、パソコンはどんどん使いやすくなり、高性能で低価格になってきました。以前はイラストレーターやフォトショップといった、ソフトウエア自体も比較的高額で、それを動かすパソコン=主にマッキントッシュも、ストレスなく動くものはそこそこのお金をかけないと手に入らないものでした。

アドビがクリエイティブ クラウド(adobe CC)発表以降は、毎月の利用料を支払う形式ということもあり、比較的気楽にソフトの導入ができるようになってきたと思われます。ソフトを動かすパソコンも、ウインドウズであれば5万円程度のものでもスムーズに作業することができ、小さな企業でもチラシなどを内製化する動きも出ています。

名刺サンプル

名刺くらいは自分たちで作る!

印刷屋さんに全て任せていたけど、名刺などはフォーマットができていれば部署や役職、氏名を変更する程度。そのくらいは自分たちでやろう!と思っても、素人ではどうも・・・という方々も多いのが現状のようです。

私たちも名刺のデザインなどを依頼されることも多いのですが、最近ではひとつフォーマット作ってお渡ししてしまいます。新しい人の名刺や移動や昇格による部署・役職の変更などは簡単にできますので、コストカットがしやすい部分だと思います。

最近では(クオリティの違いこそあれ)、安価でできるインターネットでの名刺印刷を念頭に置いた、名刺のレイアウトの注意点を挙げておこうと思います。

名刺制作にあたっての注意点・目次

  1. 名刺サイズ
  2. ガイドを使って楽をする
  3. 印刷用フォーマットを作る
  4. 余白と裁ち落とし
  5. データの入力
  6. 入稿前にアウトライン化
  7. 画像もしっかり印刷クオリティで

名刺サイズを確認

名刺は基本サイズですと 縦長[高さ91mm 幅55mm]。一般的なインターネットで印刷を請ける印刷屋さんは、ほぼこの「定型」を使っています。変形サイズは別料金で対応するところもありますが、今日は王道サイズで制作をします。

イラストレータを立ち上げ、新規ファイルを作成します。この時に、「新規ドキュメントファイル」の欄で 「プリント」を選んでおく。この場合はA4サイズになりますので、縦向きでも横向きでもOKです。
イラストレーター新規ファイル作成画面

新規ファイルは「名刺」などという名前で保存をし、今度は名刺サイズの設定です。

イラストレーター左側のメニューから「長方形ツール」を選択し、アートボード(作業画面)の真ん中あたりでワンクリックすると、長方形のサイズを設定する画面が出てきます。

名刺横向きの設定メニュー

今回は横向き、91mmX55mmでの設定。OKをすると指定したサイズの長方形が出来上がります。

名刺横向きサイズ

この写真では便宜上「グレーの塗り」を指定して見やすくしています。この際、「線」は無しにしておかないと、この次の「ガイド」作成で若干の誤差が出るので、必ず「線」は無しにしておきましょう。

ガイドを作成

ガイドは「見た目は線がでているけど、印刷時にはプリントされない」もので、オブジェクトを整列したり印刷範囲を明確にするために利用します。

ここでは「実際の名刺サイズ」のガイドを引くことになります。

ガイドを作成するためには、先に作った長方形を選択した状態で、上部メニューの「表示」をクリックすると出てくるメニューの「ガイド」にマウスを乗せると出てくる「ガイドを作成」を選択します。

イラストレータでガイドを表示する

そうすると、先に作った長方形がガイドラインになります。

名刺サイズのガイドライン

ここで作ったガイドが「名刺の実寸サイズ」となりますが、名刺などの印刷物を制作する場合は、「塗り足し」と「文字切れ」を考慮して別のガイドも作る必要があります。

文字切れとは

塗り足しとは

文字切れ・塗り足しのためのガイドを作る

上記を踏まえて、はじめに作ったガイドを元にして、塗り足し文字切れ用のガイドを制作します。
最初に作ったガイドのコピーをとり、3ミリ小さなガイドに変更します。

CtrlキープラスC でコピーをし、Ctrlキープラス F で、「前面に貼り付け」をします。新しく出来たガイドが選択された状態で、メニューバー上部の「変形」をクリックすると出てくるのがこの画像。
ガイドを作る

ひとつ目は3ミリ大きく(91mmなら3ミリ=左右で6ミリ大きくなって96ミリ) ふたつ目は同様の操作のあと、3ミリ縮小させます。

中心点は移動せずに、ガイド3点が動かなくなるように「ロック」をします。

最上部のメニュー 表示>ガイド>ロック

ガイドをロック

断ち落としのラインがあり、3ミリ大きく・小さくなったガイドが配置されていると思われます。

ガイド完成

ガイドが作成されました。

トリムマークを表示する

トリムマークも印刷屋さんが裁断をする際の重要なものです。

トリムマーク

これもイラストレータの便利な機能があります。

最上部のメニュー 効果>トリムマーク をクリックするだけで表示されます。

ガイドとトリムマークを作成したら、通常はこのレイヤーをロックしてしまいます。ロックすることで動いてしまうことを気にせずに作業をすることが可能です。

レイヤーロック画面
ここではガイドとトリムマークがあるレイヤーを「ベース」という名前にしています

データの入力

文字を入力していきますが、その際ガイドが役立ちます。一番内側のガイドにかからないように文字を配置します。このことによって、文字が裁断の誤差によって切れてしまうことを防ぐことになります。

文字の配置

同様に「塗り足し」はベタ塗りしたいところに余白(用紙の色)が出てしまうことを防ぎます。
名刺の端まで色が塗られているデザインにする場合は、一番外側のガイドの部分まで色を敷き詰めます。
塗り足し

ガイドラインは余白を作ったり、不要な余白を作らないためにあるということになります。

名刺制作例

入稿前の注意点

印刷やさんに入稿する(原稿を送る)前に、必ずしなければならないのが「文字データのアウトライン化」です。パソコンに入っているフォントは異なるのが普通です。ですので、文字データは全てアウトライン化して、ひとつのオブジェクトとしておかなければなりません。

最上部メニュー 書式>アウトラインを作成

アウトラインを作成

アウトライン化は必ず行いましょう。

画像もしっかり印刷クオリティで

画像名刺に配置する時には、その解像度にも気にかけましょう。通常印刷物では300dpi-400dpiで配置するのが印刷用画像の解像度。印刷用デザインをする場合、私は通常350dpiの画像を利用しています。

実際の入稿の際は、印刷やさんで使用をしている「フォーマット」があり、準備しているもの指定フォーマットでで作成しましょう。

名刺

名刺作成ソフトに頼らず、社内での名刺デザイン・制作をする際に一部でもご参考になれば幸いです。


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