時代を背負って歩く

おしゃぶり

3月2日にここでも書いたロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-に行ってきました。生憎の雨でしたが初日でしたので結構な人がいました。

150点以上という結構な数を集められたのは、ロトチェンコのお孫さんの所蔵品の展示だからかも。はじめてみるものもありましたし、デッサンがとても多かったのが興味深かった。

ロトチェンコ展
ロトチェンコ展

デッサンは人に見せるために描くわけではないので、当然ロトチェンコもあの世で「おい、それは見せるな」と言っているかも知れません。沢山のデッサンはとても生々しく、制作に対する考えを伝えてくれるものだった気がします。

あるデッサンは鉛筆描きで何度も消しゴムで消された跡があり、その上から文字が何重にも重なっている。
あるものは下書きの上に水彩で色を重ね、重ねた上に別の色を重ねて終わっているもの。

こうした試行錯誤を繰り返して生まれてきたデザインが、その後多くの人・作品に影響を与え続けているわけですね。

小手先の技術では生まれないものです。

ロトチェンコが活躍した「時代背景と国家」も、当然作風に影響されているでしょう。
決して上質ではない紙に、時代や国家・体制やロシアの風土風習ロトチェンコの感性とその時見たもの。様々なものが彼の作品を作ったのかなと思います。

という「感想」です。詳しくは専門家のサイトなどにお任せしますが、今の日本や世界のこの時代だと、どんなものが後世に残る・影響を与えるものになるのかなと。

私のように平凡な人間には見えない何かがあって突き進むのか
結果としてそうなるのか。どうなんでしょうね。

少なくとも、ロトチェンコが現代に生きていたら、インターネットを利用していただろうと想像します。

おしゃぶり
有名なおしゃぶりの広告ポスター

ロシア語は上から「こんなに良いおしゃぶりは今までなかった!」「年を取っても しゃぶり続けるぞ」「どこでも買えます」「ゴム合同企業体」です。

会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
Tel: 03-3571-5206
11:00a.m.-7:00p.m.(土曜日は6:00p.m.まで)日曜・祝日休館
入場無料

一緒に行った尊敬するグラフィックデザイナーさんが「やはり手を動かさないとダメだな」と言っていたのが印象的です。
当日は初日でワインをいただきまして、そこでデザイン界の重鎮と思しき方々や広告出版関係と思しき方々の社交などがあって、とても興味深くお話を「立ち聞き」していました。これもとても刺激になるものでした。

お時間があれば是非、近くの方は時間がなくてもなんとか時間を作って行っても損はないものだと思います。

2 thoughts on “時代を背負って歩く

  1. そうです、そうです!やっぱり、手を動かさないとダメなんですね〜。深く反省!
    今日は、39(サンキュウ)アートの日だそうで、(それとも知人が勝手にそういっただけかな?)アートとデザインの違いについて、先日一緒に行ったO.Kさん(Sumino Tsuduki)とも話したんですが、クライアントがあるかないかの違い。でもその線引きってあいまいじゃないですか?それとも、一般ユーザーが多いのが、デザイン?よく分からなくなってきましたが、私としてはどっちでもいいんですよね。(怒られそう!)とにかく、いろんなアート&デザイン(音楽やダンス、その他芸能も)があって人の心に届くもの、反発を招くもの、共感を得るもの、様々にあって、私にとっては一種の心の栄養ドリンクなんじゃないかなと思っています。
    ロトチェンコ、前より好きになりました!

  2. アートとデザインの話については、ロトチェンコの後にご一緒させていただいた某大学の先生方と学生さんの会話で、とても大切だけどそんなこともないという感想を持ちました。
    結局どちらでもいいのかなと。

    ただ、どんなデザインにも音楽にも芸能にも、芸術のかけらがないと支持されないような気がします。

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