大規模サイト制作で注意している8つのポイント

事前準備が肝心

お盆休みも終わって、20日から少し大きめの規模のサイト製作にかかわる予定です。

ECサイトで2-3000ページといっても、商品ページは共通レイアウトが多いので、それほど大規模というイメージはありません。しかしコーポレートサイトで1000ページを超えると規模の大きさを感じます。

今回は約1000ページを当社で請負い、当社の協力会社と共同で取り掛かります。

通常は10ページ前後の小規模なサイト様の制作をする仕事が案件数の80%ほどを占め、取材やコンテンツ(原稿)制作、デザインやコーディング、撮影がある場合は撮影の手配、あるいは自分で撮影したり、提供された写真を使用したり、CMS構築もほとんど全てひとりで担当するのが一般的です。

小規模サイトでの楽しみは、様々な業種のオーナーさんやスタッフの皆さんのお話を聞き・こだわりを知ること。その「コンテンツ」を具体化するところに楽しみがあるといえます。デザイン面ですね。

大規模サイトの場合は、デザイン面ももちろんこだわっていかなければなりませんが、システム面もしっかりしていかなければなりません。また多くの人がかかわって来ますので、様々な決まりごとを作ってから仕事をはじめます。

事前準備が肝心
事前準備が肝心

自分への備忘録もかねての記事です。

事前準備が重要

10名前後のスタッフがかかわるわけですから、意思の疎通はしっかりしていかなければなりません。「阿吽の呼吸」というのも、ベースのところではあっても、実務は全て「しっかり確認」をしていきます。

サイトのコンセプト立案、デザイン案が出来てからディレクトリ構成が出来上がり、コーディングスタッフへの仕事の振り分けがとても重要なポイントになってきます。

  1. 基本設計をしっかり
  2. テンプレート代わりとなるページを作る
  3. 共通・基本のCSS作成
  4. 仕事の割り振り
  5. スケジュール管理と情報の共有
  6. クライアントさんへの質問事項の取りまとめ
  7. 人の目がチェックする

1.基本設計をしっかり

基本の仕様書が出来ていなければ、どんなに優れたコーダーでも仕事を進めることが出来ません。腕利きの大工さんを呼んできても、なにも設計図が無いところで作れといっても・・・。まして大規模サイトとなると何十部屋もある家と同様。しっかりとした設計をして準備をします。

画像やテキストの扱い、レイアウト見本のpdfやイメージ画像制作、各データとまとめ方やスタッフへの配布方法まで。サイトの基本設計だけではなく、運営や製作過程に関することまで、細かに決めていきます。ですから、divなどの各要素につける名前のルールなどまで明記しておきます。

2.テンプレート代わりとなるページを作る

基本設計が文字データであっても、ページのイメージがpdfなどであっても、じゃあ実際にコーディングとなると手が止まってしまいがちです。ルールを頭で考えて作業していくより、実際に見本となるページがあるとスムーズに進みます。

数十ページを越えるサイトになってくると、複数の基本レイアウトがいくつも出来てきます。ディレクションする側がはっきりとコーディングスタッフに伝えるのには「テンプレート・目安」となるページを作っておくことが、意思の疎通が最も図りやすいと思われます。

3.共通・基本のCSS作成

これは「2」を作成する際に一緒に作っちゃいます。文字の余白や画像とテキストの間隔などは、どのページでも基本は一緒にしなければなりませんからね。

4.仕事の割り振り

htmlコーディングはとても大変な仕事だと思います。繊細さと正確さを求められます。私が尊敬するコーダー・プログラマの方は、コードを見てそこに愛があるかどうか確かめている気がします。

誰が見てもわかりやすいコードで書いていくこと、読みやすいコードのレイアウトをしていくことが大切ですね。

どうしても人員が足りない場合は、コピペだけで済むような作業を割り振るスタッフもいます。まだ経験の浅いコーダーの方ですね。「テンプレート」とほぼ同じページだけをそうしたキャリアの比較的浅い人に割り振り、いずれは一流のコーダーとなってもらえたら、仕事だけではなく別の部分にも喜びを感じます。

そういう私もまだまだ未熟ですが・・・

5.スケジュール管理と情報の共有

納期が決まっていない仕事などはないのですから、スケジュール管理はしっかりしていかなければなりません。その際活躍するのがgoogleドキュメント。進行管理をスタッフ全員で共有し、誰がどこをやっているのか、誰が速く進んでいて遅いのは誰なのか。
遅いから叱咤激励というわけではなく(それもありますが)、サポートできる状態を作っていかなければなりません。

常にスケジュール通りとはいきませんが、工程管理はそれぞれがしっかり意識を持ってしなければいけませんね。

6.クライアントさんへの質問事項の取りまとめ

リニューアルでも、既存サイトのテキストそのままで!という場合は余りありません。新たにテキストを作成する場合、クライアントさんが作成したものでも文章表現に揺れがあるものです。プロのライターさんが書いた場合でも若干出てきます。
その他、商品や情報の名前や仕様、その表現方法など、様々な疑問点が出てきます。1週間作業して数点なら簡単に聞けますが、数十件の質問をしなければならないと、双方ともにたいへんです。

こうした場合も、ほとんどの場合googleドキュメントに質問を書き込み、クライアントさんから返事を書いてもらうようにしています。googleドキュメント以外に、サイボウズLIVEを使うケースも。

携わるスタッフ全員が質問・回答を毎日一度は見るようにして、重複質問などが出ないよう心がけています。

7.人の目がチェックする

ページが出来てくると、まずバリデート(html文法のチェック)を機械(というかパソコン)でします。単純なミスというのは、どんなすごいプログラマでも稀に出てきてしまいますので、しっかりチェックをします。

その後、全体が出来てきたら、なるべくですが、そのプロジェクトにかかわりの無いコーダー・プログラマに報酬を払って「人の目」でチェックしてもらうこともあります。必須項目ではないけど、あったほうがいいmetaタグが抜けているページがある、などという場合は、バリデートではチェックしきれません。

先日納品完了した100ページほどのサイト様の制作終盤、意思の疎通が乱れ、人の目チェックが遅れてご迷惑をおかけしてしまった事があります。100ページほどでしたら、全てのページの修正となった場合でも数日かかるわけですから、大規模サイトとなると致命的な事になってしまいます。

個人的に大規模サイトの醍醐味は、スケール感ではなく「様々なスタッフとの協業」だと感じます。いつもはひとりでコツコツやることが多い業界で、デザイナー・コーダー・プログラマーなど、ひとつのものを一緒に作り上げいてく喜びを、しっかりと感じて仕事をしていきたいと考えます。

ですので、8つ目のポイントは

8.打ち上げを楽しくすること

 です・・・
もちろん打ち上げを楽しくするために、しっかりと仕事をしていかなければなりませんね。

大規模サイトも、数ページのサイト様の制作も、心をこめて仕事をしております。

One thought on “大規模サイト制作で注意している8つのポイント

  1. お疲れさまです。

    連日の差し入れ

    涙が出そうなくらい嬉しいです。

    あ、今後の催促じゃありませんからw

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